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2024/09/02

お口の衰えは要介護の入り口?「オーラルフレイル」とは


こんにちは。院長の福原です。

今年は9月16日が敬老の日ですね。


お年寄りを敬い、

長寿を願う日ということで、
ご高齢のご家族へお祝いをする方も
いらっしゃるのではないでしょうか。


年を重ねても若々しく

元気に過ごしたいものですが、
実は、加齢による衰えと
お口の状態には深い関わりがあるのです。


そこで今回は、

心身の衰えにつながりうるお口の機能低下、
オーラルフレイルについてお話ししていきます。





◆そのお口の変化

 実はオーラルフレイルかも?


食事をしていて、以前よりも

「むせやすくなった」
「食べこぼしが増えた」
と感じたことはないでしょうか。




オーラルフレイルとは、

このような日常で感じる
”お口のささいな衰え”のことで、
「健康な状態」と
「お口の機能が低下した状態」の
ちょうど中間に当たります。


この段階で適切な対応を行えば、

元の健康な状態に戻れるのが
オーラルフレイルの大きな特徴です。


一方で、日常生活において、

このようなささいな衰えは
「年をとれば仕方のないこと」
と軽視しがちで、
そのまま放置してしまう方
少なくありません。





◆放置厳禁!

 オーラルフレイルが要介護の原因に!?


オーラルフレイルを放置すると、

その先にはさまざまなリスクが
待ち受けています。


たとえば、「噛みにくい」という状態が続くと、

人はおのずとやわらかい食品を
好んで食べるようになります。


その結果、噛む筋肉がますます弱くなり、

やがて噛めなくなるという
お口の機能低下に至ってしまいます。


このように、はじめは

「噛みにくい」「飲み込みにくい」
だったものが、次第に
「噛めない」「飲み込めない」
という機能低下に至ってしまうのが、
オーラルフレイルの怖いところです。


さらに、オーラルフレイルは

お口の問題だけにとどまらず、
全身の衰え(身体的フレイル)にも影響します。


ある調査では、オーラルフレイルの人は

そうでない人と比べて、
要介護になるリスクが約2.4倍、
4年以内に亡くなるリスクが約2倍になると
報告されています。




オーラルフレイルが原因で

要介護に至ってしまうと、
元の健康な状態に戻すのは難しくなります。


したがって、ほんの少しの衰えも

「年のせい」と軽く見ず、
早め早めに対処していくことが肝心です。





◆ささいな変化に気づくことから!

 早期対応が大切です


食べこぼしや、むせやすくなるほか、

お口の渇き
普段の会話で言葉をはっきり発音できないなど、
これらに身に覚えがある場合は、
オーラルフレイルが疑われます。





大切なのは、

オーラルフレイルを自覚したら
早期の機能改善に取り組むことです。


いつまでもおいしく食事を楽しみ、

健康的な生活を送るためにも、
早めに歯科医院で相談し、
適切な指導を受けましょう!




エフ・デンタルクリニック
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